みどりとか徒然

最近楽しいみどりの世話などを徒然と。

「民主主義の根底を揺るがす」

安倍晋三さんが、昨日銃撃されて亡くなられた。ご家族や政治家の方など、身近な方々にとっては、もちろん大きな哀しみと衝撃だったことだろうけれど、我々一般市民にとって一番の驚きは、こんな事件が日本で起きるだなんて!と言う事では無いでしょうか。

 

とりわけ銃で暗殺というのは、一般に銃を保持すること自体が禁じられている日本においては、ある意味「起こり得ない事」として認識されていると思い、ネットなどでは、「日本もそんな国になってしまったのか」などの書き込みもあったけれど、私はアメリカなどと比べるにはまだまだそう言う話ではないだろうと思っている。

 

それより考えさせられたのは、「民主主義への蛮行」という言葉だ。ニュースを見ていて、政治家の方々がコメントをしているのを繰り返し聞いたけれど、皆「民主主義の根底を揺るがす」「暴力で言論を封じる」など言っているのだが、聞いてもどうもピンとこない。今回の事件が、「日本の民主主義の根底を揺るがした」と思えない、というか。

 

順を追って考えれば分かる。日本は民主主義国家である、その国の大きな選挙の最中に、演説をしていた元首相が暗殺された、おそらく政治的信条への反感として行われたと思われるが、暴力によりそれを表すのは許されない、民主主義への蛮行である、という流れだ。

 

なんでピンと来ないのか理由を考えてみたのだが、

•恐らく選挙中に起きた事だから、民主主義を持ち出しているのだろうけど、政治家の皆さんには非常に重要な事である選挙を私が重要と感じていない

•選挙が、民主主義国家であることそのもの、である認識が薄い

 

つまり、民主主義とは、「国民一人一人が選挙で選んだ政治家が、政治を行う事で、国民の意思を反映した形で行われている」、という当たり前の事が、実感として薄い、という事だと理解出来たのだ。

 

ちなみに私は選挙には毎回必ず行くようにしていて、投票率を鑑みるに、また、周りの身近な人たちを見てみても、民主主義国家の意味を理解している方だ、と思うけれど、そんな私でも、である。

 

私が産まれる前から、日本は民主主義国家で、多くの人にとってはそれは勝ち取ったものでも何でもなく、ただそこにあり、自分が参加しなくても、ずっとそこにあるもの、という感じなのかなあ…と取り留めもなく考えたりした。

 

皆さん選挙には行きましょうね。

最後に、亡くなられた安倍さんには、ご冥福をお祈りいたします。

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